著者藤安淳出版社塩がま市刊行年2008ペーパーバック帯
母親の胎内にいるときからずっと隣にいる存在。だが、いちばん身近であるはずなのにその存在をはっきりと把握できない。お互いの存在がお互いに変化を与える。お互いの不在がお互いに喪失感を与える。しかし、ふたりの関係性を口にするには言葉が追いつかない。僕と彼の類似性、そして確かに存在する微妙な差異。時が僕らの身体に刻んできたさまざまなもの。まずは、それらを見つめることから何かが始まる気がした。